シュワスマン・ワハマン彗星 画像



【シュワスマン・ワハマン彗星 C核 画像集】



シュワスマン・ワハマン彗星 C核 (0073P-C)
2006年5月12日
午前3時33分〜39分、午前3時40分〜42分 1分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)

C核の5月12日時点での明るさ : 4.3等級(ステラナビゲータVer7による数値)
月明かりの影響をなるべく避けるため、薄明が始まるぎりぎりの時間帯を狙って撮影しました。
残念ながら、5月5日と比較してそれほど増光している様には見えませんでした。



シュワスマン・ワハマン彗星 C核 (0073P-C)
2006年5月5日
午前2時37分〜午前2時57分 2分露光×10枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)

C核の5月5日時点での明るさ : 5.1等級(ステラナビゲータVer7による数値)
5月4日の画像と比較してあまり変わりばえしません。増光の勢いが予報よりも鈍い感じです。
もはや双眼鏡を使えばはっきりとその姿を捉えることができますが、肉眼ではまだ位置を探す事さえ難しく、天文に詳しくない
一般の人達が自分の目で見て楽しむまでには今一歩及ばずといったところです。核が分裂し、バーストを起こして大増光して
くれればいいのですが・・・・・。
2分露光きざみの露光ですと恒星と恒星の間隔がだいぶ離れてきました(つまり彗星の単位時間
あたりの移動量が多くなってきているということです)。地球に接近中であることを肌で感じます。2分露光では彗星の像が
かなり伸びて写ってしまうので、1分×16枚の画像も別に撮影してあります。(そちらは後ほど更新予定)



シュワスマン・ワハマン彗星 C核 (0073P-C)
2006年5月4日
午前1時49分〜午前2時05分 2分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)

C核の5月4日時点での明るさ : 5.3等級(ステラナビゲータVer7による数値)
核を取り巻くコマの色彩がはっきりとしてきました。B核と同様、エメラルドグリーン色です。



シュワスマン・ワハマン彗星 C核 (0073P-C)
2006年5月3日
午前2時41分〜午前2時57分 2分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)

C核の5月3日時点での明るさ : 5.5等級(ステラナビゲータVer7による数値)
更に明るくなって参りました。地球再接近時には月明かりが邪魔になりますが、今後の見え方にはかなり期待できそうです。
疑似カラー画像はこちら
相変わらずダストの尾のみで、イオンの尾は見当たりません



シュワスマン・ワハマン彗星 C核 (0073P-C)
2006年5月1日
午前2時27分〜午前2時43分 2分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)

C核の5月1日時点での明るさ : 5.8等級(ステラナビゲータVer7による数値)
雨や曇りの日が続いたり、黄砂がひどかったり、ここのところ撮影可能な日がほとんどありませんでしたが、
やっとまともに晴れてくれました。C核は明るいので、写野への導入、フレーミングの決定が容易でした。

こらくらい明るい彗星ならばデジタル一眼レフカメラでも楽勝で写ります。
短時間露光でもたいへん良く写ってくれるので、画像処理も楽チンです。

モノクロ反転画像(彗星頭部を拡大したもの)はこちら



【シュワスマン・ワハマン彗星 B核 画像集】



シュワスマン・ワハマン彗星 B核 (0073P-B)
2006年5月21日
午前3時34分〜午前3時42分 1分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)


B核の5月21日時点での明るさ : 6.0等級(ステラナビゲータVer7による数値)
地平高度30度程度、日の出間近、しかもすぐ近くに月明かりの三重苦・・・・・、
すさまじい悪条件の中での撮影。さすがに今日はもう誰も撮影していないでしょう(多分)。

まだ大崩壊は起こしていない様です。



シュワスマン・ワハマン彗星 B核 (0073P-B)
2006年5月12日
午前1時26分〜午前1時34分 1分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)


B核の5月12日時点での明るさ : 5.9等級(ステラナビゲータVer7による数値)
月齢14の強烈な月明かりの中での撮影でしたが、大気の透明度が良好であったためか、以外と良く写ってくれました。
ダストが円錐状に放出されている様子が伺えます。コマは先端部分の丸い膨らみが無くなってコンパクトになった様に見えます。
C核の増光が頭打ちになっているという情報があちらこちらから聞こえてきますが、まさにその通りで、
実際、B核の方がC核よりも明るい様に感じました。C核は当初の予想ほど増光しなかった模様です。




シュワスマン・ワハマン彗星 B核 (0073P-B)
2006年5月4日
午前0時10分〜午前0時42分 2分露光×16枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)


B核の5月4日時点での明るさ : 7.3等級(ステラナビゲータVer7による数値)
この画像では、迫力のある画像に仕上げるため 2分露光の画像を16枚もコンポジットしてあります。
コンポジット枚数(総露光時間)を増やすと、S/Nが改善されるため、より強い画像処理をかけることができる様になります。
しかし、コンポジット枚数(総露光時間)を増やし過ぎると、時々刻々と変化する彗星の細かな構造がぼやけて見えづらくなって
しまいますので、ほどほどのバランスのところで妥協しておく必要があります。。




シュワスマン・ワハマン彗星 B核 (0073P-B)と球状星団M13
2006年5月5日
午前0時55分〜午前1時11分 2分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)


B核の5月5日時点での明るさ : 7.1等級(ステラナビゲータVer7による数値)
M13の形を崩さない様に恒星の位置基準にてコンポジットしてありますので彗星の方は伸びて写っています。
(核が分裂したわけではないので注意願います)
この2ショットを撮影すべく、事前にあれこれ計画を立てていました。これさえ撮れれば大満足。



シュワスマン・ワハマン彗星 B核 (0073P-B)
2006年5月5日
午前1時44分〜午前2時04分 2分露光×10枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)


B核の5月5日時点での明るさ : 7.1等級(ステラナビゲータVer7による数値)
C核よりもコマの色彩が濃いことがはっきりとわかります。
最近分裂したばかりなので揮発性物質の放出率がC核よりも高いということが理由なのでしょうか?
それにしても、
C核(5.1等級)よりも2等級も暗いとはどうしても思えません。
C核の増光が予報よりも低いか、あるいはB核の増光が予報よりも高いのではないかと思います(多分)。

5月3日の撮影時よりも気温が10度近く高かったせいか、ノイジーな仕上がりになってしまいました。
空の透明度はそれほど差がなかったのに これほど写りが違うとは驚きです。
CCD撮像素子は気温が高いほど暗電流の発生が多くなり、ノイズの多い画像となります
(長時間露光ではその差が顕著に表れます)。デジカメは、気温の高くなる夏場の撮影にはあまり向いていない様です。



シュワスマン・ワハマン彗星 B核 (0073P-B)
2006年5月4日
午前0時26分〜午前0時42分 2分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)


B核の5月4日時点での明るさ : 7.3等級(ステラナビゲータVer7による数値)
5月4日撮影の16枚の画像のうち、8枚だけを使用して処理した画像です。
比較のために一応掲載しておきます。



シュワスマン・ワハマン彗星 B核 (0073P-B)
2006年5月3日
午前3時11分〜午前3時27分 2分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)


B核の5月3日時点での明るさ : 7.4等級(ステラナビゲータVer7による数値)
核の周辺をエメラルドグリーンのガスが取り巻いており、非常に美しい姿をしています。
こちらもC核と同様、イオンの尾は確認できません。
C核もB核も同じ彗星から分裂したものですので、組成はほとんど同じであると思われます。




シュワスマン・ワハマン彗星 B核 (0073P-B)
2006年5月1日
午前2時50分〜午前3時14分 2分露光×12枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)


B核の5月1日時点での明るさ : 7.8等級(ステラナビゲータVer7による数値)
上の画像にはB核からの分裂核らしきものは見当たりませんが、B核のすぐそばにAQ核
(ステラナビゲータVer7の最新更新データによると14.5等級)が存在しているはずです。


上の画像はステライメージVer5でB核の頭部周辺を3D表示解析したものですが、AQ核らしきものは検出
できませんでした。光度差が大きすぎて、B核の圧倒的な明るさに埋もれてしまっているのかもしれません。


モノクロ反転画像(彗星頭部を拡大したもの)はこちら



【シュワスマン・ワハマン彗星 G核 画像集】



シュワスマン・ワハマン彗星 G核 (0073P-G)
2006年5月5日
午前1時20分〜午前1時40分 2分露光×10枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)

G核の5月5日時点での明るさ : 9.8等級(ステラナビゲータVer7による数値)
5月1日よりも幾分か明るくなっていますが、それほど大きな変化は見られません。




シュワスマン・ワハマン彗星 G核 (0073P-G)
2006年5月1日
午前3時21分〜午前3時37分 2分露光×8枚 ISO800
ε-180ED + D200 + EM200 Temma2 にて撮影 (画像はトリミングしてあります)

G核の5月1日時点での明るさ : 10.5等級(ステラナビゲータVer7による数値)
淡い・・・淡すぎる。撮影対象がこれくらい暗い天体になってくると、冷却CCDで撮影した方が良いでしょう。
淡すぎて彗星がどこに写っているのか判断がつかず、コンポジットの際、位置合わせにえらく苦労しました
画像処理に2時間以上掛かりました。こんなしんどいの、もう二度とイヤ(でもまた後日撮影する予定)

モノクロ反転画像はこちら




戻る

ライン