C/2007N3 ルーリン(鹿林)彗星
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C/2007N3 ルーリン(鹿林)彗星  画像集


3月2日のC/2007N3 ルーリン(鹿林)彗星

2009年3月2日0時06分〜0時21分頃撮影(JST)
望遠鏡:タカハシ ε-180ED
(口径:180mm、焦点距離:500mm、F値:F2.8)
赤道儀:タカハシ EM−200 Temma2
デジタル一眼レフカメラ:Nikon D3
撮像範囲設定:FXフォーマット(36mm×24mm)の画像をトリミングしてあります
(露出:150秒×6枚撮影、感度:ISO2000、WB:AUTO、画質:14BIT RAW(ロスレス圧縮))
RAP2 Ver2.0.1、ステライメージVer6にて画像処理(彗星核の位置でコンポジット)


彗星自体の予報光度は既にピークを過ぎて暗くなりつつあるはずなのですが、
この日は割と透明度が良く、彗星の南中高度が高くなってきたということもあり、
初めて肉眼で確認できました(今までは、見えてるか見えていないか微妙な状態
だったのですが、初めて「見えている」と確信できました)。
双眼鏡(20×80)では、尾が余裕で見えました。

ダストテイルが非常にはっきりと見える様になってきましたが、
その一方でイオンテイルの方は確認できなくなりました。

実際にイオンの放出量そのものが減少してしまったのか、
地球との位置関係によりイオンテイルが見えづらくなってきたことが
原因なのかは良くわかりません。





2月22日のC/2007N3 ルーリン(鹿林)彗星

2009年2月22日01時20分〜01時44分頃撮影(JST)
望遠鏡:タカハシ ε-180ED
(口径:180mm、焦点距離:500mm、F値:F2.8)
赤道儀:タカハシ EM−200 Temma2
デジタル一眼レフカメラ:Nikon D3、撮像範囲設定:DXフォーマット(24mm×16mm)
(露出:120秒×12枚撮影、感度:ISO2000、WB:AUTO、画質:14BIT RAW(ロスレス圧縮))
RAP2 Ver2.0.1、ステライメージVer6にて画像処理(彗星核の位置でコンポジット)


仕事が終わって帰宅したのは22日の午前0時40分頃。
天候の方が何とか撮影できそうなコンディションだったので、
重い身体をひきずり、そのままスクランブル発進しました。
機材のセッティング中、時折雲が流れてきて、一旦ベタ曇りに
近い状態になりはしたものの、めげずに作業を続けました。
南中時刻あたりで運良く雲が途切れ、割と良い条件で撮影できました。


3日前(2月19日)よりも光度が若干明るくなった様に感じます。
2月19日に20×80双眼鏡で観望した時には尾は全く見えなかった
のですが、本日(2月22日)は尾がほんのりと見えました。
しかし、尾の構造にはそれほど大きな変化は見られません。
今後は、(地球、太陽、彗星の位置関係により)
イオンテイルの(見掛けの)長さが短くなり、その代わりにダストテイルの
(見掛けの)長さが長くなって見やすくなるものと予想されます。




↑2月22日撮影の画像に強調処理(ステライメージVer6で
疑似カラー:レインボウ1の5回繰り返し)を実施したもの






2月19日のC/2007N3 ルーリン(鹿林)彗星

2009年2月19日01時30分〜01時53分頃撮影(JST)
望遠鏡:タカハシ ε-180ED
(口径:180mm、焦点距離:500mm、F値:F2.8)
赤道儀:タカハシ EM−200 Temma2
デジタル一眼レフカメラ:Nikon D3、撮像範囲設定:DXフォーマット(24mm×16mm)
(露出:60秒×22枚撮影、感度:ISO1600、WB:AUTO、画質:14BIT RAW(ロスレス圧縮))
RAP2 Ver2.0.1、ステライメージVer6にて画像処理(彗星核の位置でコンポジット)


ここしばらくの間、月明かりや悪天候に阻まれてなかなか撮影できませんでした。
この日の晩もそれほど天気が良かった訳ではなく、頻繁に雲が流れてきて、
正直、撮影するかしないかでかなり悩みました
(贅沢を言っているといつまで経っても撮影できませんので、
結局、撮影を強行した訳ですが・・・)
わずかな晴れ間を狙って撮影しましたが、前回1月29日よりもかなり明るく
なっていた為、露光時間が短くても非常に良く写りました。
右上に伸びている尾はイオンテイル、左下に伸びている尾はダストテイルです。



↑2月19日撮影の画像を白黒反転したもの




↑2月19日撮影の画像に強調処理(ステライメージVer6で
疑似カラー:レインボウ1の6回繰り返し)を実施したもの

写野をはみ出すほどの長さまで尾が伸びているのが確認できます。





C/2007N3 ルーリン(鹿林)彗星

2009年1月29日04時20分〜05時23分頃撮影(JST)
望遠鏡:タカハシ ε-180ED
(口径:180mm、焦点距離:500mm、F値:F2.8)
赤道儀:タカハシ EM−200 Temma2
デジタル一眼レフカメラ:Nikon D3、撮像範囲設定:DXフォーマット(24mm×16mm)
(露出:180秒×20枚撮影、感度:ISO1600、WB:AUTO、画質:14BIT RAW(ロスレス圧縮))
RAP2 Ver2.0.1、ステライメージVer6にて画像処理(彗星核の位置でコンポジット)


やっとルーリン彗星を撮影できました。
これから当分はこいつを追いかけることになりそうです。
撮影画像を見ると、実に奇妙なことに尾が正反対の2方向に伸びている様に見えます。
東(太陽に近い側)の方向に伸びている尾はアンチテイルと呼ばれています。
実際には尾は太陽と反対方向に伸びているのですが、地球と太陽と彗星の
位置関係によりたまたまその様に見えているだけだそうです。摩訶不思議。









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